植物オイルの働き [脂肪酸]

脂肪酸の特徴

植物オイルの脂質を構成しているのが「脂肪酸」

ひとつの脂質には、さまざまな脂肪酸が含まれています
その組成によって、脂質の性質が決まります
もっとも多い脂肪酸が属するカテゴリーによって、私たちは植物オイルを分類しています

例えば、アマニオイルはαーリノレン酸が50%、オレイン酸が14%
リノール酸が15%、その他の脂肪酸が21%という割合で構成されています

もっとも含有量の多いαーリノレン酸がオメガ3系のオイルなので
アマニオイルはオメガ3系のオイルと分されているのです

アマニオイル=αーリノレン酸と理解するだけでなく、他の脂肪酸の組成も知っておくと
より深く植物オイルを理解することができるでしょう

植物オイルに含まれている脂肪酸は、体のさまざまな働きを促進し、病気の予防・緩和が
できる栄養を含みながら、体の巡りを良くしてくれる働きをそれぞれもっています

植物オイルの脂肪酸は他で代替えすることができない、人間にとって重要な成分なのです

オメガ6系オイルのリスク

植物オイルの脂肪酸であればすべて体にいいかというと、残念ながらそうではありません

オメガ6系のリノール酸は、人間の体内で作ることができない必須脂肪酸
血中の中性脂肪を下げる効果もあります

しかし、外食や中食が多くスナック菓子などを多く食べる現代人は
リノール酸を過剰摂取しています

その結果

アレルギーや生活習慣病につながり、心疾患やがんなどのリスクも
高まるというデメリットがあります

リノール酸を主成分としているオメガ6系のオイルは、摂りすぎに十分気をつけましょう

トランス脂肪酸

常温で液体の植物オイルに水素を添加して、人工的につくられた固形のオイル

この副産物がトランス脂肪酸で、マーガリンやショートニングなどに多く含まれています

トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸と同様に、過剰摂取することにより心臓疾患の
リスクが高まることが報告されています

アメリカのFDAは、2018年6月以降、原則使用禁止としました

糖尿病やがんの発症リスクを高め、脳梗塞や脳卒中などの原因にも
また、子供の脳の発育や高齢者の認知症にも影響を及ぼすといわれています

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました